2005年12月14日から毎日新聞に掲載されていた、平岩弓枝氏の小説『西遊記』が、7月10日に終わった。559回を数へ、約1年半の連載であった。
子供の頃、マンガでよく読んだこの西遊記の原本は、16世紀中国の明の時代に書かれた伝奇小説であるが、平岩弓枝風にアレンジされたこの新聞小説は、大変面白く楽しませてもらった。
また、三蔵法師に仕えながら、様々な苦難を乗り越えていくことによって、かっての暴れ者、孫悟空、猪八戒、沙悟浄が成長していく様は、この小説を読む楽しみであり、また逢田やすひろ氏の挿絵を見るのもたのしかった。